武器と凶器
自衛隊の武器庫には、当然ながら武器があります。
現役時代は、64式はもちろん。M2、62式、9mm拳銃・きかん拳銃やグリースガンなんかがいつでも使える状態で保管されていました。
驚いたのは、ガーランドが保管してあったこと。
一応は撃てるはずとのことでした。
自身、初めて銃をもったときは重さと得体のしれない冷たさでドキドキしたのを覚えています。

なんだかんだいって緊張もしました・・・・。
そんなとき隊付が武器と凶器の違いについて班員に聞いてきました。
誰もわからずぽかぁ~~~となりましたwwww。
そんな状況で隊付は
「包丁やカッター、はさみ。こんなものは凶器だ。凶器は人を殺すためだけのものじゃねぇ。はさみやカッターは本来なら紙なんかを切るもんだ。じゃあ逆に武器はな、人を殺す。ただそれだけにあるもんだ。これからおめぇらが扱うもんは人を殺すためだけのもんだ。だからこそこの訓練は真剣にとりくめ。安全確認には特に気をつかえ。ちょとしたミスでてめぇらの同期や教官を殺すことになからな、わかったか?」
そのときなるほどなぁ~て思ってしまいました。
自分が在官中は人に向けて実弾を撃つことはなかったですが、みなさんも遊びとはいえ銃口管理と安全装置の確認はきちんとしましょう!!!

現役時代は、64式はもちろん。M2、62式、9mm拳銃・きかん拳銃やグリースガンなんかがいつでも使える状態で保管されていました。
驚いたのは、ガーランドが保管してあったこと。
一応は撃てるはずとのことでした。
自身、初めて銃をもったときは重さと得体のしれない冷たさでドキドキしたのを覚えています。
なんだかんだいって緊張もしました・・・・。
そんなとき隊付が武器と凶器の違いについて班員に聞いてきました。
誰もわからずぽかぁ~~~となりましたwwww。
そんな状況で隊付は
「包丁やカッター、はさみ。こんなものは凶器だ。凶器は人を殺すためだけのものじゃねぇ。はさみやカッターは本来なら紙なんかを切るもんだ。じゃあ逆に武器はな、人を殺す。ただそれだけにあるもんだ。これからおめぇらが扱うもんは人を殺すためだけのもんだ。だからこそこの訓練は真剣にとりくめ。安全確認には特に気をつかえ。ちょとしたミスでてめぇらの同期や教官を殺すことになからな、わかったか?」
そのときなるほどなぁ~て思ってしまいました。
自分が在官中は人に向けて実弾を撃つことはなかったですが、みなさんも遊びとはいえ銃口管理と安全装置の確認はきちんとしましょう!!!

隊付の意見に大いに反論ありと思い(いまさらですが)、思わず書き込んでしまいました。
はさみも包丁もカッターナイフも、あるいは銃も、それらはあくまでも人間が
取り扱う「道具」であり、それを「武器」と「凶器」に分けるのは、それを使う人間の
心の持ち様であるということだと思います。
「武」という文字は「矛」と「止」で出来ています(「矛」と「歩」という説もありますが
ここは「止」で話を進めます)。
すなわち、「矛」で「止める」、「矛」という道具で、守るべきものに降りかかる脅威を
「止める」、これが「武」です。
つまり、「武器」とは、「己の守るべき者(あるいは物)を守るために使う道具」ということが出来ると思います。
この守るべき者(物)とは、身体生命財産のみならず、人の誇りや尊厳といった
ようなことも含まれます。
軍隊ならば銃を、スポーツ選手なら己の肉体やそれぞれの競技の道具を、
文筆業ならペン(最近はPCやインターネットでしょうか)や己の発する言葉を、
その他さまざまな局面で、それぞれの人ががそれぞれ使える様々な「道具」を
「武器」として、降りかかる脅威と戦っているということなのだと思います。
対して「凶」という文字は、もともと罪人の印として胸に傷を付けるという昔の支那の
習慣からきたもので、そこから転じて、よくない事、禍々しい事の意味に使われる
ようになりました。
ですから、たとえば、隊付が例えに出したはさみやカッターなら、紙を切る等
正しく使うことによって、新しい物を創造し、多くの人の役に立つ「武器」たりえますが、
意味もなく、あるいは悪意をもって何かを傷つけるようなことに使えば、これは
まさに「凶器」以外の何物でも有りません。
また、よくこの「武器」「凶器」の例えの引き合いに出される物に、自動車があります。
ルールを守って正しくつかえば、人や荷物を運ぶことで、人を「欠乏」という「脅威」から
守る「武器」たりえますが、ルールを無視してでたらめに扱えば、人の命をたやすく
奪い、多くの人を不幸たらしめる「凶器」と化します。
銃も、己の守るべきものを守るために、迫りくる脅威に対して使うのなら、これはまさに
「武器」ですが、むやみやたらと振り回し、闇雲な破壊に使われれば、これは
「凶器」と呼ばざるを得ません。
NRAのスローガンではありませんが、道具が人を殺すのではなく、人が人を
殺すのです。
軍隊は本来国を守るために存在していますから、そこで使われる「武器」は
必ずしも人の命を奪うわけではありません。
十分な備えを整えた上で、「近寄れば撃つ」という強固な意思を明確に見せることで、
それを見た脅威たる者が、こちらへの攻撃を断念してくれればそれが一番な
わけで、これこそが「抑止力」なのだと思います。
わが国は、色々問題はあるものの、その「抑止力」で国を守ってきました。
いまだに「軍事」「武力」「武器」といったことについて語ることが憚られる様な空気はありますが、それでも、少しでも知識のある者は、このようなことについて
正しく公平に語ることができるようにすべきと思います。
長文駄文乱文失礼いたしました。